1F洋室の床の損傷が激しくなってきたため床の補強と張り替えを行いました

Before

アトリエのエントランスから上がった最初の部屋なこともあり訪れた人が必ず踏みこむことになる床
スタジオとして稼働するようになり搬入搬出や大人数での撮影により特にこの一年で床の損傷がとても進行してしまっていた
場所によっては踏み込むとだいぶふかふかしてしまっており踏み抜いてしまう危険性も出てきてしまっていたため床の張り替えを行うこととなりました

解体

昭和9年の竣工以降は昭和40年頃にこの部分の床を張り替えたらしく今回は2度目の貼り替え工事
解体を始めると90年近く前に施工された基盤の木材がいまでもしっかりと生きていることが判明したため、当時の木材を残したまま補強することに
また、床の解体により壁が激しく劣化損傷していることも判明する
壁の修繕には部屋全体の壁を修繕補強工事する必要があるため多額の工賃がかかる、資金面で難しいことやすぐに修繕する必要性も低いため現状見送りへ

補強

3年半前にこの先の部屋であるメインフロアの床を修繕する前と比べてこの部屋の床の損傷具合がとても進行していたことともありしっかりと補強作業をしてもらうことに
大工さん曰く、この上で飛び跳ねても問題ないとのこと

フローリング張り

床材をどうしようかと悩んでいた際、設計当時のスケッチに『楢材寄せ木張り』と書かれていることを見つけ、ナラ材寄木張りのフローリングに決める
今後のためにと床下への点検口も設置した

ワックス塗装

経費削減も兼ねて仕上げのワックスは自分たちで塗装
クリアワックスを二度塗装しました
今後いろいろな方の意見を聞いてまた色を足していこうかと考えています

After

約50年ぶりの床の張り替えも無事に終了しました
竣工してから90年、ここ数年がこの建物に来る人がおそらく一番多かったのではないのかと思います
これからもたくさんの方に安心してご利用いただくためにも張り替えができて安心しました